はじまりの曲

 

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旅立ちの時はすぐに訪れた

夜だってのに空は明るかった

僕らは進まなくちゃ 先を急がなくちゃ

足が言うことを聞いてくれるうちに

 

ROCKSTEADYは僕にとって旅立ちの曲であり、何かのはじまりの曲である。高校を卒業して上京する時の新幹線でホームまで見送りに来た家族の姿が見えなくなってからも聴いた。大学時代はロードバイク輪行袋に入れて青春18きっぷで日本中を旅行していて、出発する夜明けに聴いていた。大学を卒業して就職先の大阪へ向かう新幹線でも東京タワーを見ながら聴いた。そして異動で東京へ戻って来た時も。

僕はその時の心情や情景に合った曲を選んで聴くという性質を持っている。悲劇のヒロインを演じたがるような人間のことをクッセェナコイツと思いながら見ているが、もしかしたら僕はセンチメンタルな場面においては彼らと限りなく合同に近く、結局同族嫌悪でしかないのかもしれない。わざわざセンチメンタルを増幅するような音楽を聴いてしまうのだ、これは言い訳できない。自分、クッセエナ...

まあだからといってやめる気は更々ない。いいさ、どうせ僕はクセェんだ。

 

コロナ禍で旅行にも行けていないので、ROCKSTEADYをふさわしいタイミングで聴くことができていないのはすごく悲しい。もちろん平時に聴いても良い曲なんだけど、旅立ちの高揚感の中で、リュックを背負ってドアを開け放った一発目に聴くこの曲は格別。

 

 

こんなにダラダラと外が恋しいというようなことを垂れておきながら、今日は外へ一歩も出なかった。一切出る気がなかったわけではなく、本を読みに河川敷へ行こうと思い立ったフェーズもあったし、さらには映画を観に行こうとしてTOHOシネマズのサイトを覗いたフェーズもあった。なんとシャワーまで浴びてワックスで髪を整えるところまで行ったのに、僕は外へ出なかった。何がしたいんだ????

しかも宅建の勉強もしなかった。マジで何がしたいんだ????

 

明日は朝から映画を観に行ってくる。必ず。

 

 

 

 

きっと。