何の変哲もない、とても良い日


今日は仕事がスムーズに進んだし、褒められたし、髪も切ったし、僕が薦めた映画を友人が観てくれて、○○のシーンが良かったという話を聞くことができたし、とても良い日だった。心の中でスキップをしながら、少しスキップして帰った。誰も見ていないところで。たぶん。

 

家のすぐ近くのコンビニへ入店すると、いつもの坊主頭のお兄さん店員がいた。相変わらず覇気のない顔をしていた。家での飲酒は2か月に1回くらいだしタバコも吸わない僕は、たいていの場合セルフレジで会計をするので、あまり彼のお世話になることはない。値引きシールが貼ってあるものを買う時くらい。しかし僕は彼が、いつもダルそうにしていながらも挨拶は非常に丁寧で、レジ打ち・袋詰めも早い、非の打ち所がない店員であることを知っている。
その姿からは想像できない「いらっしゃいませ」に軽く会釈をしながら、ジンジャーエールが飲みたかった僕はドリンクコーナーへ向かった。完全にジンジャーエールの口になっていた僕の目に、すぐ横のお酒コーナーで、同世代くらいの仕事終わりの女性がビールを手に取る姿が映った。ビール...か。ビール、いいね。

 

僕はすぐにジンジャーエールからエサヒィスーパードゥラァイへ乗り換えた。今日は自分にご褒美をあげてもいいんじゃない?女性の背中がそう言っているように見えた。

 

あなたも私も、お疲れさま。

 

open.spotify.com

 

今日はとても良い日だった。

おやすみなさい