ギターを始めた頃の話

なんということでしょう。

あれから*1僕は、いまだに毎日ギターを弾いている。自分は明らかにミーハーではないが、自分が過去にやっていたことについては非常に影響を受けやすいようである。ところでミーハーってなんであんなに嫌われるんだろう。どんなコンテンツでもミーハーなくして盛り上がりはないのに。

 

世間には、ぼっちざろっくの影響でギターやバンドへ復帰する僕のような人間がいる一方で、完全な未経験から楽器を始める人も増えているらしい。

 

みんなどうやって始めていくんだろう。きっかけは置いといて、教則本を買って練習するのか、ひたすら好きな曲を練習するのか、人によってアプローチの仕方が全然違うはず。

 

自分がギターを始めた時のことを思い出してみた。

 

小さい頃から漠然と音楽というものが好きで、お小遣いで初めて買ったのはBUMP OF CHICKENのCD『天体観測』。その頃はまだバンドとか歌手といった演奏形態の違いには興味がなかったけど、高学年の頃から聴くようになったラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』*2でついにバンドというものを意識するように。できたてほやほやのYouTubeにも出会い、いろんなバンドのPVを漁ってどんどんバンドサウンドに傾倒していった。

 

小学6年生のある日、いつものようにYouTubeでPVを漁っていた僕は、大好きなBUMP OF CHICKENの『ハルジオン』のPVに出くわした。

youtu.be

あまりのかっこよさに衝撃を受けた。エレキギターやりたい!!!!

 

小学校卒業後の春休み。ヤマハへ行き、中学の入学祝いとして初心者セットを買ってもらった。黒のストラトキャスタータイプのギター。ついでにBUMP OF CHICKENのギタースコアも買ってもらった。その後の買い物の時間が苦痛で仕方がなかった。早く帰って弾きたい!!!!

 

家に着いてすぐに、ギターをケースから取り出した。黒く光るボディとスラっと伸びるネックが最高にスタイリッシュで、僕はその瞬間からギターの虜になってしまった。ストラップをつけて姿見の前に立ち、かっこつけてみた。なにこれかっこいい!!!!

 

父が「ちょっと貸してみ」と言った。バーロー、壊すんじゃねーぞHAHAHAと言いながらギターを手渡した僕は次の瞬間、衝撃的なシーンを目にすることとなった。

...なんと父が、速弾きを始めたのである。ピロピロと。僕の頭の中は???でいっぱいになった。どういうこと??あの父が??なんでギターを??しかも上手い??

 

父が大学時代までバンドをやっていたことを初めて知った瞬間だった。父はベースとギターをやっていたらしい。就職と同時に機材全てを売り払っていたので、僕が産まれた時にはすでに音楽をやっていた形跡は完全に消えていた。今まで一切そんな素振りは見せてなかったので、全く知らなかった。だから僕が「ギターやりたい!!」と言った時はめちゃくちゃ驚いたらしい。血は争えないのだ。

 

 

こうして僕の青い中学時代は、ギターとともに幕を開けた。最初に練習を始めたのは、BUMP OF CHICKENガラスのブルース』。ギタースコアブックの一番最初の曲だったから。

youtu.be

僕は絶対基礎練なんかやったらモチベがゼロになる人間なので、いきなり好きなバンドの曲のコピーから始めた。結果的にそれは大成功。ガラスのブルースのコードが弾けるようになるまではかなりの時間がかかったけど、一曲弾けるようになると応用がきくのでそこから先はどんどん弾ける曲が増えていった。毎日楽しくて仕方がなかった。

 

これからギター始める人に伝えたいのは、絶対に自分の好きな曲・弾きたい曲を練習すること。教則本を地道にこなしていきながらモチベを維持できる人間はほとんどいない。聴いたことがあるフレーズを自分で弾けるようになった時の感動は忘れられない。天体観測のイントロとか。God knows...とか。そういう経験がずっとモチベを高いレベルで維持させてくれた。中学卒業時には、当時出ていたBUMPとアジカンの曲はほぼ全曲弾けるようになっていた。

 

何事も楽しくないと続けられない。教則本をしっかりやれば変な癖がつかず、上手くなるかもしれない。でも続かなければ意味がないよね。

 

 

 

...とか思ったりしながら、今日もギターを弾いています。
最近始めたみんな、続けてほしいなぁ。

 

明日はお休み。ギター弾こう。

 

おやすみなさい

 

*1:アニメ『ぼっちざろっく』を観てから

*2:奇跡的に初回放送から聴くことができた。メインパーソナリティのやましげ校長山崎樹範)が退任するまで聴いてた