猫が猫であるように 犬が犬であるように
曲が書けない。大学時代はポンポン曲を書き上げていたのに、曲の断片みたいなのが無限に積みあがっていく。一つとして完成したものはない。どうしてだろう。たった6年ギターから、バンドから離れていただけなのに。
6年という歳月は僕を変えてしまうのには十分な時間だったのかもしれない。たった、と思っていたけどよく考えたら色々なことが詰め込まれるだけの長さはあったんだよな。コロナ禍が世界を覆いつくしていたクソ長暗黒期もこの6年間の中にすっぽりと収まってしまう。友達が結婚した。祖父が亡くなった。付き合って別れた。伯父が亡くなった。ギターをやめてまた始めた。太った。
今の僕は、この6年間に揉まれた後の僕。そう思うとなんか不思議と悪くないかもしれないな。
名曲。
大人になった今聴くと、歌詞が沁みる。
猫が猫であるように
犬が犬であるように
全身全霊
僕でありたい
どんな僕でも僕でありたい。
曲は書きたい。書き上げる。
おやすみなさい