友情の終わり

こないだ実家に帰った時に、ちょっと悲しい記憶が蘇る場所を通った。

 

 

10年以上前の高校時代。帰宅ルートが一緒だから一週間に2回くらいの頻度でチャリで一緒に帰ってた女の子がいた。クラスは違ったけど、何かしらのきっかけ*1で話すようになった。

 

 

ある日、前を走る彼女を追いかける形で帰っていたら、彼女が写真の場所で急にブレーキをかけた。僕は危うく追突しそうになった。そして進路を塞がれた状態で後ろ向きの彼女に突然告白されたのだった。

 

思いもしなかったのでめちゃくちゃ驚いた。しかしすぐに冷静になった僕は、ここで断ったら今までのような楽しい帰宅時間は永遠に失われるのかなとか、当時好きな人は特にいなかったので別に付き合ってもいいんだろうけどそんな適当な感じで付き合うのは彼女に失礼だなとか、そういうことを考えた。その間、無言の時が流れていたのか、彼女がしゃべっていたのか、僕が独り言を言っていたのかは全く覚えていない。

 

 

僕はその場で断った。もう彼女と一緒に帰ることはないだろう。思いもしないことで僕たちの関係は破綻した。僕は一緒に帰るのが本当に楽しかったのに。

 

やり切れない気持ちでいっぱいになった。どうしてこうなってしまうんだろう。告白されて気持ちが落ちたのは初めてだった。そういうのはあってほしくない関係だった。友人からア○ウェイや宗教勧誘をされるような感覚なのかもしれない。彼女の気持ちを考えるとこの例えが不適切であるのは重々承知している。でも受け手としてはそう感じざるを得なかった。なんでそんなこと言うの...?と思ってしまった。男女間の友情なんてものは存在しないと思うようになるきっかけになった。

 

 

 

その日は普通に話しながら帰ったと思う。帰宅後、一人で抱え込むのがつらすぎてTwitterに匂わせツイートしようかと思ったけどさすがにやめたらしい*2

 

 

それから彼女と一緒に帰ることはほぼ無くなった。帰り道、彼女が一緒に帰っていた時と違う道へ向かうのを何度も見かけた。その時僕は、彼女が当時遠回りしていたことを知った。

 

 

クラスが違ったので、その後何度かあった同窓会でも話せなかった。

 

 

僕には悲しい記憶として刻まれてしまったけど、彼女が笑い話にしてくれていることを願っています。

 

youtu.be

 

今日はこの曲でおやすみなさい。

 

*1:全く覚えていない。

*2:今でも残っている当時のブログにそう書いてあった。