南国~雪国旅行2023 前編

土曜日

めちゃくちゃ強い寒波に襲われる本州から逃げ出すように、僕はへと向かった。別に逃げるつもりはなかったけど、たまたまそういう形になった。じゃあな東京。寒いのは大の苦手で、毎年寒冷蕁麻疹が出るくらい。そういえば今年の冬は出てないな。生まれて初めての快挙かも。

お昼頃の飛行機で沖縄・那覇空港へ。夕方から友人の結婚式へ参加するため。朝の飛行機で余裕を持って行けよと思ったが、数か月前の僕が昼の飛行機のチケットを買ってたから仕方ない。
飛行機はなぜか遅れていた。なかなか離陸しない飛行機内で、僕は朝の飛行機にしなかった数か月前の僕を恨んだ。結婚式会場までは空港から車でけっこうかかるので、ちょっと焦る。
...結局、何とか許容できる程度の遅延で離陸。飛行機の離陸ってほんとワクワクする。離陸だけを無限に体験できる施設があったらなぁ。エンジン出力が一気に上がるあの瞬間の音とGが気持ち良すぎる。ゴーーーーーーー

国際線仕様

運よく(?)国際線仕様の機体だったので、モニターでトップガン・マーヴェリックを観ることができた(18回目)。前日の深夜残業のせいで眠すぎて途中で寝たけど。

 

30分遅れで那覇に到着。式の集合時間まで1時間を切っていた。大急ぎでタクシーに飛び乗り、会場へ。タクシーの運ちゃんは孫を溺愛する満州出身の78歳。運転席には所狭しと孫2人の写真が飾られていた*1。運ちゃんはその孫を「クソガキ」と呼んでおり、心の底から愛しているのが猛烈に伝わった。「クソガキ」はハーフで、運ちゃんが「I love you」と言うと「I love you too」と返してくるらしい。この話を道中で4回くらい聞いたが、運ちゃんがほんとにうれしそうに話すので僕もうれしかった。ところで時間が結構ヤバい。

他にも、

・昔はモテた
・浮気はバレないようにしろ(バレなければいい)
・ワシはもう立たなくなった
・コロナ禍になる前は三線を持って全国で演奏していた
・とにかくモテた
・40年前にJTBの沖縄旅行ガイドの表紙に載ってた(ガチだった)
・めちゃくちゃモテた

という話を聞いた。若い頃は相当遊んでますねこれ。

 

事前に調べた時間より長くかかって会場へ到着。運ちゃん、話すの楽しくなって遠回りしてね???気のせい???

 

遠くに海が見える

寒さから逃れるつもりで沖縄へ来たのに、風が強くて普通にクソ寒かった。コート着るか迷うくらい(10℃前後)。

今まで結婚式は二桁回数出席してきたが、こんなに寒かったことはない。最も寒い結婚式が最も南で行われたのはめちゃくちゃ不思議な感じ。式の後に外で集合写真を撮ったが、雨と強風でみんな髪がボサボサになってて面白かった。

 

披露宴は沖縄仕様で、始まる前からめちゃくちゃ酒を勧められた。友人代表スピーチを頼まれていた僕は、さすがにヤバいかなと思ってコーラにした。しかし、コーラを飲み干した僕に容赦なく酒を勧めてくるスタッフ。意志の弱い僕。なおも勧めてくるスタッフ。意志薄弱の翁。

結局、式が始まる前にビール中瓶を飲み干してしまった*2。披露宴は笑いが絶えない大変にぎやかなものだった。瞬間的に僕の結婚欲が高まりを見せるタイミングである。そりゃあんな楽しそうな新郎新婦及びそのご親族を見たら嫌でも結婚って良いなあと思ってしまう。夜にはゼロになるけど。

スピーチまでに中瓶3本を空けてしまったが、緊張が圧倒的に酔いを上回った。酒は意味を成さなかった。友人から「あんなに緊張してるお前見たことない」と言われるくらい緊張してた(らしい)。肝心のスピーチはまあ言いたいことは全て言えたので良しとしたい。途中で泣いてしまったのはかなり恥ずかしかった。披露宴の後で知らない人にめちゃくちゃ「よかったよ~」「感動したよ~」って言われてもっと恥ずかしかった。

 

披露宴はカチャーシー*3で最高に盛り上がって無事終了。一気に疲れが出たが、ホテルの部屋へ戻ってから一緒に来ていた友人たちと酒を飲みまくった。大学時代に部室でグダグダと酒を飲んでいた時のことを思い出した。こういうのをエモというんだよ。

 

日曜日

おはようございます

翌日は新郎含めた大学時代の友人たちと一緒にドライブ。みんなちゃんと10時にホテルから出ることができたところに、社会の歯車をしっかりやってる感が出ていた。大学時代の我々ならあり得ないこと。みんな大人になったな。

 

海ですよ~

仲泊?っていうところの海岸。さすがのエメラルドグリーン。でも寒すぎて入る気にはなれなかった。僕たちは海岸に来ると必ず水切りをするのだが、できそうな石は一切落ちていなかった。ちなみに今まで一番水切りが楽しかったのは沼津の千本浜公園*4

 

なかむらそば

途中で沖縄そば「なかむらそば」でお昼ごはんを。めちゃくちゃ混んでたけどその理由がわかる美味しさ。あと店の前の海がクッソきれい。

 

古宇利ビーチ

爆音で音楽を流しながらどんどん北上。古宇利島へやってきた。画像左の橋の上を通る時はさすがにテンション上がった。晴れたおかげでエメラルドグリーンが映え、非日常感強い景色にみんなで大騒ぎ。

 

アテモヤ a.k.a. 森のアイスクリーム

道の駅的なところでアテモヤなるものが売っていたので買って食べてみた。見た目がなかなかグロくてOh...となったが、食べてみるとこれがまた美味しいんですよ。種が死ぬほど多いミルキーな柿って感じ。「アイスクリーム」という表現に関しては何とも言えなかった*5が、けっこうハマりそうな味だった。

 

古宇利島から恩納村へ向かう途中、名護市内でお祭りがやってたので降りて少し遊んで行った。

お祭り感伝われ

晩御飯は恩納村の「うむさんの庭」というお店へ。ごはんが美味しすぎて同じメニューを爆速で何度も頼んだ。みんな食うの早すぎてビビった。もちろん僕も。
三線ライブもめちゃくちゃ楽しかった。踊るの楽しい。東京に帰っても毎日踊ろうと思った。みんな踊ればもっと幸せになれるよ。踊ろう。満員電車でも会社でもあの子のスカートの中でも。

 

~後半へ続く~

 

*1:どれも縁がカラフルでめちゃくちゃうるさかった

*2:多分相当緊張していたんだと思う

*3:カチャーシーは、テンポの速い沖縄民謡の演奏に合わせて踊られる、両手を頭上に挙げ、手首を回しながら左右に振る踊り。多くは演奏会や宴席のクライマックスとして踊られる。沖縄方言の訛で「かき回し」という意味であり、頭上で手を左右に振るさまが、かき回すように見えるため呼び名がついた。(wikiより) 

*4:海なので水切りしやすいわけではない

*5:キンキンに冷やしたらアイスになれそうなポテンシャルは感じられた