1泊2日で菊花賞を観に大阪へ行った話
土曜日朝。前日夜更かしをしていた僕は、深夜3時半くらいに眠りについた。アラームをかける前に寝落ちてしまったため、起きた瞬間僕はめちゃくちゃ焦った。「うーわやったかこれ(原文ママ)」という言葉を発し、身体を起こしながら首を120度右へ回転させると、08:09というデジタル表示が目に入った。今日は友人たちと一緒に阪神競馬場へ菊花賞を観に行くため、大阪へ向かう日。集合時間は11時。集合場所は我が家から30分ほどなので、時間的には余裕だった。安堵のクソデカため息をついてもう一度ベッドに身体を預けたが、ここで寝落ちると確実にやらかす、という過去の経験則が僕の腹筋に力を与えてくれた。僕は完全に起き上がった。
余裕を持って家を出て、40分前に到着した。散歩でもして待ってればいいと思ったが、友人の1人がすでに待っていた。彼はいつも「暇だから早く家を出た」と言う。僕も彼も、待つのが得意だ。読書・音楽鑑賞・散歩・考え事など、時間を潰す方法などいくらでもあるし、それらは趣味の一部なので辛くない。待ち時間というのは、それら趣味の時間に変換できる。だから待つのは苦じゃないし、むしろ好きだ。
時間通りにみんな集まったので、切符売り場へ向かった。事前に特に話し合っていたわけでもないのに、自由席で行くこと、別に隣に座れなくてもいいことは共通認識だった。
今は秋の行楽シーズン。案の定、並んで座ることは出来なかった。僕は前日夜更かしをしていたので爆睡した。新大阪行きなので心置きなく眠った。
14時過ぎ、新大阪着。
ちなみにこれ今回撮った写真じゃないです()
数年前まで3年ほど大阪に住んでいたので、慣れ親しんだ景色が広がっていた。とても住みやすい街だった。飯は美味いし安い。家賃も安い。人は温かい。温かすぎると思うこともあったけど。
土曜日にも競馬はやっているので、とりあえず阪神競馬場へ向かった。
僕は物心ついた頃から馬という生き物が好きだ。小さい頃の写真にはしばしば馬のぬいぐるみが登場する。馬はかっこよくて、雄大で、時折可愛くて、美しい。特に競走馬はそのスポーツカーのように洗練されたフォルムが本当に美しい。ギャンブルと呼ばれるものは競馬しかやったことないけど、ギャンブルとして競馬が好きなわけではない。もちろんその側面はあるけど、僕はスポーツとして競馬を愛している。プロ野球と見方は同じだ。
15時前に競馬場へ着いたので、最後の2レースくらいしか観れなかった。まあ本番は明日なので構わない。大声の応援は禁止されているので客席からの声援は少し大きめにざわつく程度だが、やっぱり競馬、いやスポーツの現地観戦はいいなあと思った。僕はスポーツ会場で聞く大歓声が好きだ。早くみんなが心置きなく大声を出せる日がきてほしい。
17時半。宿泊予定のホテルへ向かった。外観を見た時は本当に驚いた。どこからどう見てもラブホだったが、ビジネスホテルと書いてあったのでそういうことにしておいた。後から調べてわかったことだが、どうやら元ラブホらしい。どうりで。
荷物をぶん投げて、晩御飯を食べに行った。適当な居酒屋に入って、菊花賞の話で盛り上がった。おっちょこちょいな店員が面白いお店だった。2階の席だったので店員は階段の上り下りが大変そうだな〜と思っていたら階段で酒をぶちまける音が聞こえたり、複数個注文すると必ず１つになったり、お会計のお金を階段でぶちまけたりしていた。ご飯はとても美味しかった。みんな鮭ハラスの塩焼きが一番グッときたので、3回も頼んでしまった。
23時。お酒を少し買ってホテルへ戻り、引き続き菊花賞の話で盛り上がった。競馬の話はここには書かないでおく。圧倒的に長くなるから。
風呂はもう完全にラブホのそれで、クソデカいしエロい照明がついていた。僕はテンションが上がって酒を持ったまま風呂へ入り、デカめの音でデイズ・オブ・サンダーのデイトナ500の曲を聴きながら堪能した。
話が盛り上がりすぎて2時になってしまったので、さすがに寝た。指定席を確保しているので、明日は急がなくてもいい。ゆっくり寝よう...
日曜日朝。...起きたらまだ7時半だった。みんなはまだ爆睡している。と思ったら、1人(土曜朝、集合場所に早く来ていたやつ)が起き上がった。2人とも散歩に行きてえなとなったが、そうなると他2人が寝ている限り閉め出されてしまう。カードキーを持ち出してもいいが、そうすると残された2人が不便になる。結局、ベッドの上でグダグダ過ごすことにした。
11時のチェックアウトギリギリまでグダグダした僕たちは、満を持して菊花賞が行われる阪神競馬場へ向かった。
阪急梅田のホームにて。
G1デーの競馬場はお祭り感があってとても楽しい。客層はいつも以上に若い人が多くなる。イメージアップに努めてきたJRAの広告宣伝の賜物だろう。
入り口。テンションがブチ上がる瞬間。
ついにレーススタート。
今年の菊花賞は昨年と違ってスピードと持続力が問われる高速決着のレースとなり、レコードタイムが出た。勝った馬は今年のダービー3着馬。実績馬がしっかり勝った。僕はこういう決着が好きだ。伏兵の勝利もいいけど、強者が強者らしく勝つのはもっと好き。だから僕は高校野球なら大阪桐蔭が好きだし、プロ野球なら巨人には強くあってほしい(最近は不甲斐ないので悲しい)。
最終レースが終わった瞬間猛烈な疲労感に襲われた僕たちは、すぐに新大阪駅へ向かった。晩御飯を食べず、満場一致で即帰宅を選択するのは僕たちらしい。指定席を購入してバラバラに座席を確保し、爆睡した。実質ふて寝。
おやすみなさい
