最近観た映画の話

 

 

コロナに対する世間の警戒感が薄れ(今めちゃくちゃ流行ってるけど)、以前の日常に近づきつつあるのは大変喜ばしいこと。その一方で、仕事がめちゃくちゃ忙しくなった。サービス業勤務ではないけど、世の中が回れば我が業界もブンブン回る。残業時間は一昨年同月比約300%という数字を叩き出しており、コロナ禍で鈍り散らかした身体には正直かなりキツい。

 

弱った身体はコロナウイルスにとってはそりゃあもう優良物件だったようで、先月無事入居を許してしまった。人生で一番と言えるほどきつかった。喉は痛すぎて飲み込むことが嫌になるほど。咳をし過ぎて喉から出血して、病院で止血剤を処方されるという予想だにしない展開も。何とか一週間ほどで回復し、8月から無事復帰することができた。幸いひどい後遺症もなく、若干味覚・嗅覚がアレな感じになるだけで済んだ。

 

 

今日は僕の趣味の一つ、映画鑑賞について書こうと思ったのだけれど、思いのほか近況報告でゼェゼェ言ってしまっているので短めにする。キーボードは仕事で無限に叩いてるからもうお腹いっぱいなのかもしれない。今度からはスマホで更新してみようかな。

 

8月前半に観た映画は

 マトリックス(午前十時の映画祭・TOHOシネマズ)

 リコリス・ピザ

 ベイビー・ブローカー

 トップガン マーヴェリック(8回目)

の4本。トップガンはね、まあしょうがないよね。

 

マトリックス無印は、公開当時まだ未就学クソガキだったので映画館で観たことがなく、またこれまでも観る機会が無かった。レザレクションズ公開記念リバイバル上映も観れなかったし。初めて映画館で観ることができて本当に興奮した。個人的に好きなシーンは、モーフィアス救出後の地下鉄駅で、ホームレスがエージェントスミスに変わるところ。スミスがバチバチのスーツ姿でホームレスの寝床に横たわってる姿が面白すぎる。子供の頃は、訓練プログラムの中でネオとモーフィアスがカンフーバトルをするシーンが大好きで、何回も巻き戻して観ていた。

 

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リコリス・ピザ。監督はPTAことポール・トーマス・アンダーソン。PTA監督作品は調べたところマグノリアとファントムスレッドしか観たことない。映画は好きだけど、○○監督が~とか、俳優の○○が~とか、そういうのは一向に詳しくならないんだよね。興味が無いのかもしれない。

10歳差のキッズとお姉さんのラブコメ。甘酸っぱいとは異なる成分を帯びた不器用な恋愛模様が、70年代の何とも言えない胡散臭い空気感の中で描かれる。Twitterで「おしゃれなこち亀みたい」というレビューを観たけど、まあわかる。とてもわかる。不器用でプライドが高い2人は当然周囲を巻き込みつつ、くっつきそうになったり離れそうになったりを繰り返す。劇中に何度も登場する「走る」シーンが大好き。毎度走る理由が違うんだよね。

 

 

 

ベイビー・ブローカー。是枝監督の韓国映画赤ちゃんポストに預けられた赤ちゃんを勝手にパクって、子供を望む人へ売りさばく犯罪者の話。が、当然ただ売りさばくだけではお話にならない。登場人物の思惑が交差し、徐々に変わっていく心情。ソン・ガンホカン・ドンウォンペ・ドゥナ、イ・ジウンらがそれを完璧に演じる。

ペ・ドゥナの表情に吸い込まれそうになった。車中のシーンが多いが、その表情と画面の明暗が溶け合い、彼女の葛藤、心情の変化を見事に表している。シルエットだけのシーン大好き。

もう一つ、タイトルが出るタイミングが完璧。NUMBER GIRLの「鉄風鋭くなって」のPVを初めてみた時くらい痺れた。

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トップガン マーヴェリック。トップガン無印は小学校低学年の頃に父親に見せてもらってから、ずっと大好きな映画。こういう「天才が友や同僚の死などの困難・障害を乗り越えて、栄光を掴む」映画、大好き。今作もそういうノリなのは変わらず、王道のアメリカ映画。だが、それでいい。そういうのが観たかった。

1回目に観に行ったときは周りの感想を聞きたくなかったから、エンドロールが終わってみんなが立ち上がると同時にイヤホンしてすぐに立ち去った。絶対に耳にするであろう「あのフレーズ」を聞きたくなかった。2回目、周りの評価に耳を傾けた。みんな面白かった!と言っている。が、その中に混じって確かに聞こえた。「最後は予想できたよね。」

いやいやいやいやいや、そういう映画じゃねーから!!!!!!!!

映画には必ずどんでん返しがあって然るべきだ、それがないと面白くない、という人がいるのは理解できる。が、僕はそうではないのだ。王道のトム・クルーズ万歳映画が大好きなのだ。今作を観ていてあのラストの予想ができない人なんかほとんどいない。予想できなかった人は、上映中に寝ていたか、あまりにもピュアすぎるかのどちらかだろう。予想通りだ、なんてわかりきったことをいちいち言わんでええねん。

帰還後、マーヴェリックがルースターと向き合い、抱きしめる直前の表情がもうね...トムの映画史上でもトップ5に入るくらい好きな表情だった。その後、マーヴェリックの「Thank you for saving my life.」からのルースターの「It's what my dad would've done.」はもうね、ずるいよね。僕はもう涙ボロボロ鼻水ズビズビのおじさんと化しました。前作では飛行中にグースを失ってしまったトム。その息子を生きて帰すことができた。よかったね、マーヴェリック...ほんとよかった...

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今日はこの辺で。明日はマジで忙しそうなのでもう寝よう...

 

今日のBGM

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おやすみなさい( ˘ω˘ )